経済と株式市場の関係
投資家のラルフ・ワンガーは犬と飼い主の関係をたとえに使って、経済と株式市場の関係を説明する。こんな具合に。
株式市場を散歩に連れ出されて超ご機嫌な犬と考えてみよう。長いヒモの端っこを飼い主に握られてはいるが、好き勝手にあちらこちらを嗅ぎまわっている。
ここでいう飼い主、つまり経済はニューヨークシティのコロンバスサークルからセントラルパークを抜けてメトロポリタン美術館まで散歩している。
道すがら犬は右に行ったと思えば左に行くなど、その動きを正確に予測するのは不可能だ。だが長い目で見れば、どこへ向かっているかははっきりわかる。飼い主と一緒におよそ時速4キロで北東へ向かっているのだ。
ワンガーはこの小話をこう結んでいる。
「株式市場の動向をフォローしている人の大半が、飼い主ではなく犬ばかり見ているのには驚くばかりだ」(3)