「共同で治療していくため」に

3つ目のトラブルは「病院との相性」「先生との相性」です。

これは見逃しがちなのですが、介護先やセンター、担当の先生も含めて、人間なので、やっぱり合う・合わないはあります。「何だか話が通じない」「信用できない」「冷たく感じる」ときに、我慢するストレスがきっかけで、色々な対処が遅れることもあります。

「先生の方がエライから我慢しなくちゃ」「そんなおこがましい」と思う人もいるかもしれませんが、変更は可能です。病院の場合はケースワーカーさんに相談してみましょう。クリニックの場合は看護師さんにぼやいてみるといいと思います。

看護師さん
イメージ(写真提供◎Photo AC)

病状が悪化するよりは(お互いに)変更する方がいいのです。失礼なことはありません。特に介護では、患者へのストレスが大敵です。クレームではなく、建設的に解決策を求めているのですから、「共同で治療していくため」に話し合いましょう。

(上下の)力関係が極端にある先生ではうまくいきません。ちゃんと選んでください。

これら3つのよくあるトラブル。共通点は「トラブルになった時に、動いていいか迷ってしまう」ことです。迷いは当然です。迷ってもいいんです。ただ我慢はしないように、先に「いろいろと頼れる場所がある」ことを知っておきましょう。

介護は長期戦。メインで動く人が倒れないように、患者も周りもストレスがないように整備する心を忘れずに、用意出来れば……と思います。困ったことがあれば、私達専門家にご相談下さい。