(イラスト:きじまももこ)

【その2】自分を好きになり大切にすること

年齢を重ねるほどに、気力や体力が低下し、できなくなることが増えるのは当たり前のこと。正常な老化現象を気に病む必要がどこにあるのでしょうか。できなくなるのは、考え方を変えれば「する必要がなくなった」からなのです。

しかし残念なことに、「できなくなった」「変わってしまった」という事実にだけ目を向けて、自分自身を認められず、嫌いになってしまう人がいます。そういう人は、自分を大切にできません。

自分を大切にしない人が他者に優しくできるわけがありませんから、周囲からも疎まれ敬遠されるようになるのです。そして負の連鎖に追い込まれ、苦しみから抜け出せなくなってしまう。

大事なことは、自分を好きになり大切にすること。そうすれば、他者にも親切にする余裕が生まれます。

 

心をこじらせない6ヵ条「その3」「その4」につづく

【関連記事】
長寿国日本、8人に1人が〈老人性うつ〉に。「やる気がない」「すぐカッとする」「人に会いたくない」…あなたは大丈夫?《老後うつ危険度テスト》
「気分が晴れないときは深呼吸」「日曜菜園など外に出て、孤独にならない心がけを」精神科医が教える《老人性うつ》を遠ざける6ヵ条
「〈生きがいが必要〉と肩肘は張らず」「〈いい人〉はやめて本心をさらけ出す」精神科医が教える《老人性うつ》を遠ざける6ヵ条