年齢を重ねると理由もなく悲しくなったり、落ち込んだりすることが増えます。それは感情の老化が原因かもしれません。心の平穏を保つための考え方「心をこじらせない6ヵ条」を伝授します(構成=本誌編集部 イラスト=きじまももこ)
【その1】自分を追い込まず「まぁ、いいか」の精神で
年齢を重ねると思考の柔軟性が失われやすくなるため、もともと誠実で真面目だった人が、より融通が利かない人になるケースが見受けられます。
たとえば、健康のためにストレッチを日課にすると決めたのに、それができなかった場合、真面目な人は「怠けてしまった」「頑張らなければ!」と自分を追い込んでしまいがちです。
けれど、人は強制されるとかえって反発するもの。その心の動きを「心理的リアクタンス」と言い、大きなストレスがかかります。
心理的負荷を受けながらストレッチを続けるのもしんどいですが、途中でやめて自分に嫌気がさしてしまうのも苦しい思いをすることになるのです。
それが他者との関係においてなら、なおさらコントロールできないことが増えます。ですから、「べき」「ねばならない」という考え方を手放し、もっと肩の力を抜いて、ゆるゆると頑張らない、「いい加減」な生き方をモットーにしましょう。「まぁ、いいか」くらいでちょうどいいのです。