45周年記念公演のゲストは明石家さんまと立川志の輔!

今までの人生、いいことも、あんまりよろしくないこともありましたが、節目節目に行った記念公演が思い出深い。
なんといってもゲストが豪華でね。大阪の「シアターBRAVA!」で開催した30周年記念公演は、やしきたかじんさんのプロデュースで、藤山直美さんなどがゲストで出てくださったおかげで6日間連続公演がすべて完売でした。

35周年は東京の浜離宮ホールで、ゲストは明石家さんまさんと春風亭小朝師匠。

40周年は東京国際フォーラムで記念公演を行い、「地獄八景亡者戯 2017」という演目を披露したんですが、サプライズゲストして桑田佳祐さんが登場。第二部ではまた明石家さんまさんをお迎えしてのトークショーと、これまたビッグなお二人からエールを送っていただき、嬉しい限りでした。

 

落語家時代のさんまさんは、なんと…だった!

僕はホンマに人の縁に恵まれておりまして、これだけが自慢だといえるほどなんです。中でも明石家さんまさんとのおつきあいは長く、僕が入門してすぐの頃ですから、かれこれ45年になります。

出会った当時、さんまさんは20歳。2代目笑福亭松之助師匠のお弟子さんとして、「笑福亭さんま」という高座名で落語家デビューしつつ、寄席で座布団を運んだり、下足番をしたりという前座仕事を担ってたんです。

僕より5歳上やし、芸歴も2年先輩やのに、最初に寄席で会った時からフレンドリーに接してくれはって。赤いブルゾン羽織って、ジーパン履いて、ウエスタンブーツで。なんといっても男前でねぇ。女性にえらい人気でキャーキャー言われてました。あの兄さんはなんとアイドルやったんです! 

意外かもしれませんけど、さんまさんは師匠の教え通りに、きちっと古典落語の舞台を勤める真面目な人でした。けど、一度落語家をやめると師匠の元を離れて東京に出て、戻ってきてるんです。そんなわけで、松之助師匠の名字をもろて、屋号を「明石家」に変えたんですね。そうこうしてるうち、寄席の楽屋で「俺、落語家やめてタレントになろう思ってんねん」と言うてはったのをよぉ覚えてます。

大阪で活動を始めたら、瞬く間に人気に火がついて出世街道まっしぐら。それ以後も変わらずおつきあいさせてもろうてます。僕の記念公演のゲスト出演も「俺を呼ぶな!」「俺はお前よりずっと売れてんねんで」と言いながら引き受けてくれはって。ホンマに義理堅い人なんですよ。

明石家さんまさんとのおつきあいは45年になります。意外にもきちっと古典落語の舞台を勤める真面目な人でした