大人の「べき思考」を引き算する

しかし、もうお気づきかもしれませんが、尊重といっても、「何でも許す」こととは違います。

ここで大切なのは、大人の「べき思考」を引き算して尊重しながらも適切な「制限」を設けることです。

『詰め込みすぎの毎日が変わる! 子育ての「引き算」』(著:モンテッソーリ教師あきえ/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

「わがままになるのでは?」と思うかもしれませんが、そもそも子どもは自己中心的な時期を経て成長します。

自己コントロール力も今まさに発達中なため、自分の欲求や感情をコントロールして行動することはまだまだできません。

そのため、「尊重する」/「尊重しない」の前に、発達段階として「わがまま」な段階なのです。

まずはそれを知っていてあげたいなと思います。

そして、その理解の上で大人の「べき思考」を引き算することがおすすめです。

たとえば、「もう4歳なんだから自分でできるべきだ」「もう5歳なんだからそんなわがままを許したらいけない(許すべきじゃない)」などの「べき思考」は引き算します。