大切なのは「尊重と制限のバランス」

とはいえ、子どもも一生「わがまま」でいることはできませんし、自分の欲求や感情をコントロールして、周りの人と円滑な人間関係を築くスキルを育む必要があります。

ポイントとなるのが尊重しつつ、「制限」をもつことです。何でも甘やかして言いなりになるのは違いますよね。しかし、逆に何でも大人の言う通りにする「いい子」を目指すのも違います。

(写真提供:Photo AC)

尊重しつつも、必要なルールや制限を守り、行動できるようにサポートしていくことが大切です。

たとえば、子どもが「公園でまだ遊びたい」と言ったとき。

尊重する:子どもの気持ちに寄り添い、「まだ遊びたいんだね」と気持ちを受け止める。

制限を設ける:しかし、「もう帰る時間だから、あと5分だけね」と時間の制限を伝える。

次にご紹介するポイントも対応の参考にしてみてください。

感情や意見に耳を傾ける:子どもには主張する権利があります。言っていることや思いに耳を傾け、まずは聴きましょう。

ルールを明確にする:制限を設け、子どもに何度でも理由と一緒に伝えましょう。

一貫性を持つ:大人の都合でコロコロ変えず、一貫性をもつことが重要です。

柔軟な対応もコツ:一貫性を基本としながら状況によっては、ルールを少し緩めることも必要です。