セージやレモングラスを摘む、伊藤さん。レモングラスは干して、煎って、お茶にする。

庭仕事のある暮らし

「ここはちょっと不便な場所で、買い物も資源ごみを捨てるにも急な坂道を下って行かなければなりません。でも、今朝も愛犬のジゲンと一緒に葉山御用邸の海岸まで1時間くらい散歩してきました」。お会いするなり、伊藤さんの元気のヒミツをひとつ見つけてしまいました。

伊藤さんの暮らしを語るうえで欠かせないのが、庭の存在です。さまざまな野菜やハーブ、果実が育つ庭は、四季折々の楽しみが満ちあふれた場所。

庭から収穫したものを使って、伊藤さんは料理を作り、お茶を煎じ、さらには化粧水まで手作りしています。

特筆すべきなのは、伊藤さんが行っているのは“畑仕事”ではなく、あくまでも“庭仕事”だということ。

何しろ見渡してみても緑豊かな庭で、いわゆる農作物といったものは見当たりません。