自分史というほど大げさなものじゃなくても、こうした日々の暮らしの記録を残しておくのは、家族をはじめ親しい人たちにとっても意味あることだと言えるでしょう。

仕事の変遷をメインに作った私の年表には、そんな日々の暮らしの記録も、この先、つけ足していく予定です。

右横にもう1枚原稿用紙を貼りつけて、それぞれの年代に、買ったお気に入りのものや旅行した場所などを書き留めていけば、その時代の空気がいっそう鮮やかによみがえるんじゃないかな。

そもそもは、「原稿を書くときに便利」くらいの気持ちで始めた年表でしたが、社会に出てからこれまで、ザッと半世紀に及ぶ日々を回想したことで、「自分の人生はなんて幸運だったんだろう」と、あらためて実感することもできました。

自分史に書き留めるほどの大病も大ケガもせず、寝込むほど傷つくこともなく。独身で通してきた私のことを両親はずっと心配していたけれど、いやいや、私の人生、上出来じゃんって。(笑)

なによりも、「書く」という好きな仕事を78歳になる今日まで続けてこられたことが一番の幸運です。恵まれた人生に、心から感謝しなきゃいけないなって。そう思うことができたのも、自分史年表を作ったおかげかも。

仕事を続けていく限り、この年表も続いてゆく。どんな内容が増えていくのか、私自身もちょっぴり楽しみにしています。