よい行いは、自律神経を整える

おそらく、みなさんの中には、「じゃあ、日々よい行いをしていれば、いずれ幸せになれるのですか?」「日々よい行いをしていれば、不幸や災難から逃れられるのですか?」と率直な質問を投げかける方も多いと思います。でも、そう聞かれても、私には答えられません。

私に答えられるのは、少なくとも、日々よい行いをしていれば、自律神経を素晴らしい状態に整えることができるということだけです。ただ、自律神経がそういった状態になれば、健康も、仕事も、人生も、いろいろなことがよい流れに向かいやすくなるのは確かだと思います。

だから、「よいことも悪いことも、自分が受ける結果のすべては自分がつくっている」という因果応報の教えを胸に刻んだうえで、できるだけよい流れへ自分をシフトしていこうとする姿勢が大切なのです。

そして、そのためにも、陰徳を積んだり、善行を積んだり、人に親切にしたりして、日々よい行いをする心がけが重要になってくると私は思います。

※本稿は、『心と体が乱れたときは「おてんとうさま」を仰ぎなさい: 人生が大きく変わる自律神経のルール』(草思社)の一部を再編集したものです。


心と体が乱れたときは「おてんとうさま」を仰ぎなさい: 人生が大きく変わる自律神経のルール』(著:小林弘幸/草思社)

自律神経を切り口として「陰徳を積む大切さ」「自分に正直に行動することの大切さ」を説く自己啓発的な健康書。

成功や健康、幸せを心身ともにかたちづくっていくためのノウハウを、自律神経研究の第一人者が愛らしいイラストとともに紹介。