流されずに生きていく姿勢

いずれにしても、SNSに振り回されないためのコツは、対面の人間関係で振り回されないためのコツとなんら変わりません。

多くの人が集まっている中、人混みに流されるまま歩いていては、いったいどこに流れ着いてしまうか分かりません。流れに任せたままでは、急流に翻弄されて舟が沈みかけたり、他の舟とぶつかって自分の舟が大きく傷ついたりすることもあるでしょう。

ですから、自分という舟にはちゃんと舵をつけて、自分で流れを読んで、行き先をコントロールしていかなくてはなりません。

舵を持つということは、自分にしっかりした軸を持つということでもあります。自分をしっかり律して、日々心身を乱れさせない行動をしていけば、「軸」はおのずとできてくるものです。

いまは「他人や周囲に振り回されるのが当たり前の時代」です。だからこそ、次々にふりかかってくるストレスの波に翻弄されないようにしていくには、自分を日々律しつつ、揺るがない軸を持って、「流されずに生きていく姿勢」がことさら重要になるのです。

※本稿は、『心と体が乱れたときは「おてんとうさま」を仰ぎなさい: 人生が大きく変わる自律神経のルール』(草思社)の一部を再編集したものです。


心と体が乱れたときは「おてんとうさま」を仰ぎなさい: 人生が大きく変わる自律神経のルール』(著:小林弘幸/草思社)

自律神経を切り口として「陰徳を積む大切さ」「自分に正直に行動することの大切さ」を説く自己啓発的な健康書。

成功や健康、幸せを心身ともにかたちづくっていくためのノウハウを、自律神経研究の第一人者が愛らしいイラストとともに紹介。