適応障害になると表れやすい症状
適応障害になると、よく表れやすい症状の一つが不眠です。
夜布団に入ってからも、仕事のことを考えてしまってなかなか寝つけなかったり、眠りが浅くなって夜中に何度も目が覚めて、寝たと思ったら仕事の夢を見てしまったり。そして、十分な睡眠が取れていないために朝起きれず遅刻する、翌日の仕事中に眠くなって気づいたら10分ぐらいボーッとしていた、ミスが増えた、といった問題が出てきます。
あるいは、仕事から帰ってくると倒れ込むように寝て、深夜の2時、3時にパッと目が覚めて、慌ててシャワーを浴びる……というような生活になり、どんどん生活リズムが崩れていく人もいます。
また、適応障害は、ストレスのもととなるものから離れると体調が改善するので、軽症の場合は、土日には気持ちが上向きます。
ところが、適応障害が深刻になると、週末にも月曜日から始まる仕事のことをずっと考えてしまい、出かける気にもなれず、家でずっとゴロゴロと過ごすようになっていくのです。日曜の夜は心配のあまり眠れず、そのまま朝を迎えて、重い体を引きずるようになんとか仕事に行く……という人も。