認知症になると財産が「凍結」される
さて、もうひとつ「争族対策」と並んで増えている問題が、「認知症対策」です。
相続対策は、本人が死んだ後に財産をどうするかという問題です。生前に対策は講じておくにしても、財産が親族のものになるのは死後のこと。
それに対して、この認知症対策では、本人がまだ生きているあいだに「この財産をどうするか」という問題が生じます。
というのも、本人が重い認知症などによって判断能力を失った場合、預貯金や不動産などの財産が「凍結」されてしまう可能性があるのです。
つまり、誰もそれを使ったり動かしたりすることができない状態になる。これは一体、どういうことでしょうか。