安全であるはずの自宅でケガをしたり命を落としたりする人が増えています。不慮の事故から身を守る手段を専門家に聞きました(構成=浦上泰栄 イラスト=本田亮)
【1】「自分の家だから大丈夫」と過信しない
住み慣れた家のことは隅々までわかっている、と油断していませんか。危険がないように思える自宅でも、不慮の事故は高い確率で起こっています。
この機会に家中を総点検して、危険な段差や滑りやすい床、照明の光が届きにくいエリア、極端に寒い場所などがあれば安全策を講じて。
離れて暮らす家族や知人など、第三者の目でチェックしてもらうのもおすすめ。
【2】生活動線を変えてみる
60歳を過ぎる頃から、以前は当たり前にできていた動作が難しく感じることがあります。そんな時は、変化に合わせて生活動線を変えてみてはどうでしょうか。
たとえば、階段の昇り降りがつらくなったら、寝室や洗濯もの干し場など使用頻度が高いスペースを1階に移し、2階はなるべく使わない。
こうすると、階段から転落するリスクを減らすことができます。