生ピアノにチュチュ 舞台に立つ喜びを
『マーメイド』が初演を終えて今は少し時間ができたところです。暇があると、生まれ育った北海道へ。以前はよく畑仕事をしていましたが、近頃は芝生をきれいに刈ったり肥料を与えて整え、真っ青な芝生を見ながらビールを飲む。これが至福のときです。
衣食住全般に関して、特別なこだわりはないのですが、52歳にもなるとどうしても思わぬところに余分なものがついてくる。それで、この間『カルミナ・ブラーナ』にちょっとだけ出ることになったときに、少しはダンサーらしく体を絞ってみようかなと思い、朝はごはんを80グラムだけ食べて、夜は炭水化物抜き、というのをやってみたんですよ。
これで日中ちょっと動いたらみるみるうちにすっきりしました。やめたらすぐ元に戻っちゃったけど、みんながいいと言っている方法はやっぱり効くんですね。
大人の女性へのおすすめは、糖質を抜くよりも、体を動かすこと。Kバレエスクールの大人クラスは、下は15歳から上は80代まで。みなさんの輝かしいこと!
生ピアノが奏でるチャイコフスキーに合わせて体を動かすと、本当に気持ちがいいし、お尻の筋肉もピッと上がります。多くの会員さんが膝や腰の痛みを抱えていますが、レッスンで筋肉がついてくると、痛みはほぼほぼおさまってくる。
それにバレエは左右均等に体を動かすので、体の歪みも緩和される。いいことばかりでしょ。年齢やバレエ経験にかかわらず舞台に立つ喜びを体験してもらえる、「Chance to Dance」という大人のための発表会もあります。
百何十人ものお姉様たちがチュチュを着て踊るんですが、もう本当に楽しそう。バレエはいつ始めても遅いということはありません。どなたにもおすすめしたいですね。