草花に<見立て>る案を思い立ち…
その後、河岸見世に転がり込んだ蔦重と唐丸は、さらに一計を案じ、吉原のなじみ客にならないと手に入らない本を刊行することを考えつきます。
実際に本を刊行すべく「女郎120名の描き分け」ができる絵師を求めて、北尾重政のもとを訪れた蔦重。
当初「描き分けは難しい」と渋る重政でしたが、やりとりのなかで蔦重が女郎を草花に<見立て>る案を思い立ったことで、本づくりは無事にスタート。
重政が描いた絵をもとに彫師や刷師の手で刷り上げたものを、女郎たちの力を借りながら、順調に製本していきました。