その生活は徐々に荒れるように

源内は色々なことに手を出したけれども、どれも大成功、にはたどり着けなかったのかもしれません。うーん、これも才気煥発タイプあるある、ですね。

そのため、彼の生活は徐々に荒れるようになります。鉱山開発は行き詰まり、心ならずも書き飛ばした戯作・浄瑠璃も大当たりをとれず、「憤激と自棄」に支配された日々を送るようになったようです。

その後、いろいろあってその生涯を終えることになりますが、ドラマではこれから放送されると思いますので、ここには記しません。ただし、そこでの何ともあっけないというか、不思議な最期については、諸説があります。

なお、「土用の丑の日」というコンセプトを作成したのは源内、文章の起承転結を説明するのに「京都三条糸屋の娘 姉は十八妹は十五 諸国大名弓矢で殺す 糸屋の娘は目で殺す」という名文を作成したのも源内といいますが、いずれも確証はありません。

たくさんの才能を抱え、その人生を駆け抜けた人だとは思いますが、「結局は何したの?」と尋ねられると困ります。

「ウサギとカメ」ならカメの歩みが結局は勝つし、人は夏目漱石先生が仰るように、牛のように進んでいくべきなのかもしれません。

いろいろと考えさせられる人生を送った人、それが平賀源内なのかもしれません。

《歴史探訪》本郷和人先生が同行! 平安貴族ゆかりの京都 その2(2日間)

《歴史探訪》東大・本郷和人先生が同行!続・平安貴族ゆかりの京都(3/15・16)

本サイトで大河ドラマ解説を務める本郷先生とともに、歴史の舞台を巡るツアー企画。好評につき、徳川編武田編、そして多くのキャンセル待ちが出た平安貴族編、その第二弾の開催が決定いたしました!

<魅力あふれる旅のポイント>

●観光地を巡るツアーとは違い「歴史」の知識を深める、大人の為の学び旅です
●歴史学者・東京大学史料編纂所教授 本郷和人先生が同行! 現地を実際に見ながら、詳しい説明を聞き、歴史を体感することができます。

●12月に開催して大反響だったツアー続編!『光る君へ』の興奮冷めやらぬ京都・奈良<平安貴族ゆかりの地>を2日間で巡ります。
・聖武天皇の勅願で開基。重要文化財「阿弥陀如来坐像」を所有する「岩船寺」
・平安時代末期、極楽浄土を夢見る浄土信仰が高まる中で作られた国宝「九体阿弥陀如来像」などを所有する「浄瑠璃寺」
・1001躯の観音像が並ぶ「蓮華王院 三十三間堂」

●この時期だけ!<非公開文化財特別公開>の寺院へ。
・世界遺産「醍醐寺」。「三宝院」にて快慶作・弥勒菩薩坐像(重文)を鑑賞
・世界遺産「東寺」。日本一高い木造塔「五重塔」の内部へ

●2日目の昼食後には本郷先生の座談会も。旅で生まれた疑問に先生が直接答えてくれます。
●離れていても案内が聞こえるイヤホンガイド付きで「密」回避!
●ご宿泊は奈良市内の好立地なホテルへ!

*詳しくは読売旅行のサイトでご確認ください。