ああでもない、こうでもないと考える

いまになって振り返ると、2つの遊びはどちらも「一人でものごとを考える時間」につながっていたと思います。

「一人であれこれ考える」という習慣は、いまでも続いています。さすがにいまはなかなか夕方の時間を楽しむゆとりはありませんが、僕は朝起きる時間が早く、だいたいは4時起きなので、それからの1時間半くらいは一人であれこれ考える時間にあてています。

前置きが長くなってしまいましたが、子どものころから「ああでもない、こうでもない」とたった一人で考えるという何気ない行動の繰り返しこそが、「ものごとを深く考えるクセ」を僕の脳に刻み込んでくれたのかもしれません。

 

※本稿は、『考える。動く。自由になる。-15歳からの人生戦略』(実務教育出版)の一部を再編集したものです。

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