見た目の若さと心身の充実ぶりには相関性がある
灰白質は脳の神経細胞が集中した神経組織で、加齢により変化が見られるので、灰白質の密度は脳年齢を測る目安になります。
この研究では、主観年齢が実年齢よりも若いと答えた人は、灰白質の密度が高いだけでなく、記憶力のテスト成績がよく、うつ病発症の可能性が低いという結果になりました。
「脳年齢を若くしよう」と、ファッションやメイクを若作りにしたところで、灰白質の密度が上がるとは言えません。
しかし、見た目の若さと心身の充実ぶりには相関性があります。趣味や好きなことに打ち込み、生き生きとしていること、体型や服装にも意識が向いていることが、脳の若さにつながっているのです。
気持ちが若々しいから見た目にも気を配れるのか、見た目を気にしていると気持ちが若々しくなるのか、相関性の科学的な根拠は明かされていませんが、年齢を重ねると、忙しさを理由に若いときほど見た目に気を配らなくなりがちです。
でも、見た目の若さを保つ努力は大切だと言えるでしょう。
※本稿は『脳を鍛える!人生は65歳からが面白い』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
『脳を鍛える!人生は65歳からが面白い』(著:川島隆太/扶桑社)
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