80代で女性の半数以上は骨粗鬆症に
次は80歳です。日本人の平均寿命は女性87歳、男性81歳です。女性の半数以上は骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になり、男性も80歳を超えると骨が弱くなってきます。
手も足も、肩も腰も、また整形外科以外の疾患も、なにかしら愁訴(患者の自覚的訴え)が生じるでしょう。歩こうとしても歩けない人、介護施設に入所したり、寝たきりになったりする人も出てきます。
いかにして歩数を減らさず、現状維持できるか。足首テーピングを装着したら歩けるのに、手に力が入らずに装着できない、入浴時に転びそうになるといった方には、足関節の靭帯再建術を検討してもらうこともあります。
足に限らず、膝や股関節、腰を手術で治せるのは、80代の半ばまでです。それを超えると、治療意欲も落ちがちですし、手術前の内科検査でドクターストップがかかるケース、ご家族から積極的治療への同意が得られないといったケースも増えてきます。