(写真提供:Voicy)

不完全な自分を受け入れて

では、自分を好きになるために、どうしていけばいいかというのを、少しマインドフルネス的な言い方で言うと、「好き=受け入れてあげる」というところから始まります。

まずは自分自身を受け入れてあげる。受け入れるとなると、どうしても「パーフェクトな自分」や、「しっかりした自分」といったものを求めがちですが、自然界にパーフェクトなものが何一つないように、私たち人間もパーフェクトな人はいません。

例えば、美しいと思う木を一つ取ってみても、左右均等であるわけでもないし、木全体が同じ色だったり、葉っぱの付き方がきれいな付き方をしているわけでもないですよね。

色々な色がそこに混ざっていて、葉っぱも色々な付き方、大小様々な、きれいな葉もあれば少し枯れている葉もあったり。枝もゴツゴツしているものもあれば、しなやかなものもあったり。ただ、それを全体的に見て「美しい木だな」と感じていると思います。

そのように、自然界にもパーフェクトなものではなく、不完全なものでも美しいと思える。それを自分自身に当てはめてみてもいいのではないでしょうか。不完全な自分。そんな自分をまず受け入れてあげることが、マインドフルネスの始まりです。

自分が好きだと思うところ、自分が少しダメだと思うところ、そんな両方の面があっての自分なのです。

自分の好きなところというのは、多分他の人も好きでいてくれるかもしれない。でも自分のダメなところを好きでいてくれる人は、なかなかいないかもしれません。けれども、そこは自分自身で好きでいてあげられることはできるのです。

そんなふうに、自分のいいところも悪いところも含めて受け入れてあげることが、自分自身を好きになる第一歩となります。