不完全なものの美しさ
また日本だと、「自分が好き」というと少し周りにひかれてしまうところもあるかもしれません。
でも、マインドフルネスでいう「自分を好き」というのは、「私を見て見て!私ってこんなにすごいんだよ!」という「好き」とは違います。どんな自分も受け入れてあげる、そんな優しさの「好き」です。
そして自分自身にその優しい好きを向けてあげられることが、他の人にも同じ気持ちを向けてあげられることへとつながっていきます。
少し日本の文化を振り返ってみると、「わびさび」の文化がありますよね。何か不足しているもの、不完全なものの中に美しさを見つけ出すというのは、私たち日本人の得意分野なのではないかと思います。
例えば日本庭園。左右対称のものがなく、自然のありのままの姿をそこにあえて作る。その美しさというものが、日本庭園の中にはあります。
そして建築などもそうですね。日本の文化の中には、そういった「ありのままのもの」を愛してあげるということが、たっぷりと詰め込まれていると思います。
そう考えると私たちのDNAの中には、ありのままのものを愛してあげる精神もたっぷり詰まっているのです。