「定型発達」とは

これに対して発達障害を持たない人は「定型発達」と呼ばれます。定型発達とは、生後何年でこういうことができます、という「年齢ごとの発達の特性と比較して一般的な基準を概(おおむ)ね満たしている」という意味で、いわゆる「発達障害がない」という意味で用いられます。

小学校入学以降は、生活面(日常生活・授業態度や人間関係など)のほか、その学年の内容が定着しているかどうかという学習面で判断されることもあります。社会人になれば、職場環境や仕事などの社会生活に適応できるかどうかが1つの指標になるでしょう。

気をつけないといけないのは、「発達障害=困った人」「定型発達=普通の人」というわけではないということです。発達障害と診断される人でも、発達障害の特性が強みになっている人はたくさんいます。

 

※本稿は、『発達障害グレーゾーンの部下たち』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。


発達障害グレーゾーンの部下たち』(著:舟木彩乃/SBクリエイティブ)

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