そもそも私が女性外来を専門にするようになったのは、48歳から59歳まで激烈な更年期障害に悩まされたからでした。
特にひどかったのが全身の冷え。勤務先の病院で取り入れていた低温の乾式サウナで全身を温める療法を受けて効果を感じていたのですが、猫を飼い始めて時間が取れなくなり、お風呂での温活に切り替えました。
ただ、乾式サウナと同じ効果を得るには1日2回の入浴が必要。ですから、夜も40~41度のぬるめの湯に15分浸かって体を温めます。副交感神経が優位になり、眠りに入りやすくなるんです。
そして朝も晩も、お風呂から出たら必ずコップ1杯の白湯を飲みます。これも冷え対策のひとつ。白湯は内臓を温めて血流を促してくれるため、常に持ち歩いて、喉が渇く前にこまめに飲むようにしています。
食事は3食欠かしません。なかでも、1日の活動を支える朝食に重きを置いています。食生活を見直したのは、75歳の時に受けた健康診断で、血圧が少し高く、軽い糖尿病であることがわかったのがきっかけでした。抵抗力も落ちていたのか、虫垂炎にも続けて3回なってしまって。