朝起きたら、少し熱めの41~42度のお風呂に15分浸かって体をしっかり温めます。こうすることで体温が1~2度上がって、血行がよくなる」(写真提供:天野さん)
健康のプロとも言える医師たちは、自分自身の体にどのような対策や手当てをしているのでしょうか。元気に活躍を続ける女性医師3人が、日ごろ行っている健康習慣を紹介します(構成:山田真理)

水分補給は白湯から

現在は、埼玉県にある病院の女性外来で、月1回の初診と週2回の再診を担当し、患者さんの診療にあたっています。私が今も元気に活動できているのは、食、運動、睡眠に気をつけて規則正しい生活を送っているからではないでしょうか。

子どもの頃から朝は4~5時に起きて、夜は20~21時にベッドに入る習慣。最近は3時間もすれば尿意で目が覚めてしまいますが、これは加齢による夜間頻尿なので仕方のないこと。

そこからうまく寝つけなければ、いっそ起きて本を読んだり温かい飲み物を摂ったりして、眠気が訪れたらまた横になります。高齢期の睡眠時間は神経質にならなくてOK。眠れる時に寝る、で十分です。

そして朝起きたら、少し熱めの41~42度のお風呂に15分浸かって体をしっかり温めます。こうすることで体温が1~2度上がって、血行がよくなる。こわばった体がほぐれ、関節の動きもスムーズになるため、1日のスタートに欠かせない習慣です。

免疫が活発に働き、心身を健やかに保つために必要な体温は36.5度以上とされています。逆に言えば、冷えを放置していると、肩こりや関節痛、疲労感、めまい、頻尿、便秘、自律神経の乱れといった不調に加え、さまざまな病気を引き起こす恐れがあるということ。

熱を産生する筋肉の量や食事量が男性に比べて少ない女性、特に中高年こそ温活が必須だと考えています。