78歳、役者歴半世紀以上でも「まだ、足りねえ……!」喜びも悲しみも、演技こそが己の魂を呼び覚ますと語る、俳優・西岡徳馬さん。新境地を開いたつかこうへい演出の舞台『幕末純情伝』、一世風靡した『東京ラブストーリー』、そして2024年エミー賞最多部門賞受賞『SHOGUN 将軍』など、圧倒的な演技力と、作品に深みをもたらす存在感で幅広く活躍されています。そんな西岡さんが、文学座での初舞台からこれまでの俳優人生を振り返る、初の自伝本『未完成』より一部を抜粋して紹介します。
ハリウッドの大作時代劇『SHOGUN 将軍』
2022年、ウォルト・ディズニー・カンパニーの傘下であるアメリカの有料テレビチャンネルFXがプロデューサー兼主演に真田広之を招いて撮影した時代劇『SHOGUN 将軍』に出演した。
原作はジェームズ・クラベルが1975年に書いた歴史小説で、1980年にリチャード・チェンバレン主演で放送され、アメリカのテレビドラマ史上最高の36.9%という視聴率を誇った作品だ。日本でも1980年にテレビ放映された。
三船敏郎さんや島田陽子さん、フランキー堺さんらが出演しており、私も興味深く観ていた。今回のドラマは、そのリメイクということになる。キャストは4分の3が日本人俳優だ。
日本人の役は日本人の俳優がやるという、当たり前のことを真田広之が出演条件に入れて、それが受け入れられ徹底された。
さらに台詞も日本語が中心だったにもかかわらず、世界同時配信され、開始から6日間で実に900万回も再生されることになった。
これはネット配信されたドラマシリーズの世界新記録になった。日本では2024年2月からディズニープラスで配信されている。