生活水準は下げても、気持ちはみじめにならなかった
フランスに「留学」という形でやってきた私。それまでは日本の建築設計事務所で働いていて、忙しさゆえにお金を使う時間そのものがあまりなかったのですが、外食がとても多い日々でした。
心の余裕があまりない生活だったので「節約」にまで意識を向けて暮らすことはできませんでした。
事実、その当時の私の生活費は、外食費に飲み代などの交際費、さらには化粧品、被服代などの美容費などもあり、ナントで生活をする今の私の生活費よりもかかっていました。
でも、フランスに留学するとなると、そもそも収入が途絶えるので、まずはどうやりくりしていくかを考えなくてはなりません。
社会人として自立して働いていて、しかも副業もしていて、生活水準がある程度上がっていた私がフランスで生活水準を下げた暮らしを続けていけるのか、正直不安な面もありました。
しかし、その心配はまったくの杞憂に終わりました。