そこから学校に通い、2年かけてディプロマ(3-6歳)を取得。学校の紹介で就職先が決まり、現在は73歳の新米保育士(モンテッソーリ教師)として、こども園に週3日勤務しています。

契約社員なので雇われる働き方ではありますが、自分のペースで働けて、多くの学びがあり、満たされた感覚を持ちながら充実した日々を過ごしています。

Yさんは少し就職で苦労しましたが、いま教育・保育の現場は人財不足。私たちのように人生経験を積んだ大人が貢献できる機会はたくさんあるようです。

例えば東京都の場合、常時、公立学校の時間講師を募集していて、教員免許を更新していなくても応募OK、年齢制限もありません。

子どもの頃から先生になることが夢で、教員免許も取ったけれど民間企業に就職をしたという人が、定年を機に時間講師として小学校の先生になったケースもあります。

 

※本稿は『60歳の迎え方 定年後の仕事と暮らし』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。


60歳の迎え方 定年後の仕事と暮らし(著:河野純子/KADOKAWA)

「とらばーゆ」元編集長にしてライフシフト・ジャパン取締役CMO、人生100年時代のライフシフトを研究する著者がひもとく、60歳からの仕事と暮らしのリアル。
これから40年、いつまで働く?どう暮らす?
最新データと33人の実例、著書の体験からひもとく「60歳からの女性の生き方」新バイブル