いくつになっても、決してあきらめないこと

もしあなたが、今、ちょっと体調を崩していたとしても幸齢者になるのをあきらめないでくださいよ。長く生きていれば、多くの人が病気やケガの一つや二つはするもんです。何を隠そうぼくも50代で大腸がんを患ったし、86歳で筋トレをはじめるまでは、ヨボヨボ歩きの「ザ・おじいさん」でした。でも、見てください。今はこんなに「元気ハツラツ! オロナミンC」です。(笑)

いくつになっても、決してあきらめないこと。「もう年だから」「この体では無理」としょんぼりしてしまわずに、できることから少しずつやってみることが肝心なんです。無理する必要はないけれど、ちょっとした努力は続けんとあきません。これだけは、断言さしてもらいます。

若いころより多めの自由時間を上手に使って、のんびり楽しく気長にやっていきましょうよ。

幸齢者になれるかどうかは、一にも二にも自分次第。ぼくも、まだまだがんばりまっせ。

 

※本稿は、『93歳、崑ちゃんのハツラツ幸齢期』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。


93歳、崑ちゃんのハツラツ幸齢期』(著:大村崑/中央公論新社)

86歳で筋トレを始めたら、元気に歩けるようになり、不安を感じることがなくなったという大村崑さん。

日々の健康習慣や、人づきあいのコツ、安心を手に入れるための終活、夫婦円満の秘訣など……。

93歳を迎えた大村崑さんが「高齢期」を「幸齢期」に変えるヒントを披露します!