つながり不足が、生活習慣病や心疾患、認知症などを引き起こす要因のひとつであることは、今や世界的な常識。その理由を専門家が解説します(構成:内山靖子)
趣味は1人よりもみんなで楽しむ
では、どのようなつながり方が健康にプラスになるのか。その答えは「ゆるやかなつながり」です。
伴侶や家族、親友といった安心できる深いつながりはもちろん大切ですが、似たような考え方や生活スタイルの人との交流は会話の内容が一定になっていく傾向があるため、刺激不足になってしまいます。
新鮮な刺激を受け続けるためには、年齢や性別、育った環境や価値観が異なる人たちと広く交流することが大切なポイント。自分とは違う考え方や話題に触れたり、いつもとは違う機会に恵まれたりすることが重要なのです。
つながりを作る場合には、まずは身近な場所である地域に目を向けてみてはいかがでしょうか。
みなさんが住む町でも、シルバー人材センターやボランティア団体、ジョギングや水泳などのスポーツサークル、絵画など趣味のグループや旅行サークルなど、さまざまな活動が行われているはず。その中で自分の好きなことや興味のあることに参加してみてはどうでしょうか。新たなつながりが生まれるきっかけになるかもしれません。