交感神経と副交感神経

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。

交感神経はアクセルのような働きで副交感神経はブレーキのような役割です。緊急時やストレス状態のときには交感神経が優位になります。

たとえば、動物に襲われそうになったときには、戦ったり逃げ出したりしないといけないので、心拍数や血圧を上げて、いつでも動き出せるように筋肉に力を入れます。

そんな命の緊急時に食べたものを消化する必要はありませんので、胃腸の蠕動運動などは低下します。

反対に副交感神経が優位になっているときには、逆のことが起こります。心拍数や血圧は下がり、筋肉はリラックス状態になります。胃や腸の蠕動運動は活発化します。食欲が増し、消化が進み、排泄がスムーズになります。

自律神経は、1日の生活の中での両者のバランスが重要です。通常は日中活動時は交感神経が優位で、夜間睡眠中は副交感神経が優位になり睡眠の質がよくなります。

歩行習慣のある人は、昼間によく歩いていますので、心地よく疲労して、夜はよく眠れます。また、日中の持続的な交感神経興奮状態の中においてもリラックスした副交感神経優位状態を作ります。

また副交感神経優位の時間帯が長くなると便秘が改善します。このように歩行習慣を上手に取り入れた生活を続けると、自律神経のバランスがよくなります。