ウォーキングもパーキンソン病の進行を緩める

パーキンソン病は薬物療法がメインと思われるでしょうが、運動をすれば進行を遅らせることができます。

たとえば「パーキンソン・ダンス」です。音楽に合わせてダンスをするだけで、症状が緩和されます。

ネットで検索すれば、「パーキンソン・ダンス」の映像がたくさん出てきます。パーキンソン病治療の土台は運動療法なのです。

ダンスも効果的ですが、ウォーキングもパーキンソン病の進行を緩めます。

ゴルフ場にも軽いパーキンソン病の方が時々おられます。カートも使いながら転倒のリスクが低いフェアウェイを適度にウォーキングをすることによって症状の進行を遅らせることをよく知っておられます。

またパーキンソン病から認知症に至る人も多く、その面からもウォーキングは認知症予防につながります。

 

※本稿は『歩く人はボケない 町医者30年の結論』(PHP新書)の一部を再編集したものです。

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歩く人はボケない 町医者30年の結論』(著:長尾和宏/PHP新書)

町医者を30年、臨床医を40年行なってきた私が断言できるのは、毎日歩行する習慣を持つと、認知症をはじめとする生活習慣病の大半は予防できるということです。
歩行といっても長い距離を速く歩く必要はなく、スキマ時間にちょこまか歩くだけで充分。薬いらずの、歩行と食事の健康習慣をご紹介します。
歩くと認知症が予防できる理由は他にもあります。是非、歩くことをささやかな快楽にしてみてください。