外へ一緒に出よう
同じように勝手に外へ出て行ってしまうパターンでも、だからといって鍵をつけて閉じ込めるのは逆効果です。
ますます出られないストレスで症状が加速する場合もあります。
適度に一緒に出たり、外へ出る為のサービスを利用したりしましょう。
この時の正解は、「家族だけでやらないこと」。
どんどん人の手を借りていきましょう。
ずっと一緒のご家族の方が大変なことも多いと思います。本人も辛い、家族も辛いとなる理由に無理・我慢をすることが挙げられます。
だからといって、それぞれに自由にしていてもコミュニケーションは取れません。
認知症の方とのコミュニケーションの肝は、これまで通りに戻すことを最善にするのではなく、「治療」の一貫として、コミュニケーションの正しい方法を模索することです。
怒らない・責めない・決め付けない……感情を引き受けて受け止めるのではなく、対処方法・治療法だと思って、まず深呼吸。「はいはい」「あらあら」正しいところへの案内を繰り返していきましょう。
そうする中で、周りを頼って、頼れる場所を探していくことが大切だと思います。
その為には、ご家族側のストレスをどうしていくのか……此処も大切になっていきます。ストレスの多い社会で、社会人もどうストレスと付き合うといいのか?
この辺りも今後の連載で触れていきたいと思います。