ちょうどいい死に方を見てきて

人間は下り坂でこそ上手な人生のギアチェンジができます。

『うまいように死ぬ』 (著:鎌田實/扶桑社)

年をとってくると〝忘却力〞というパワーが全開。上手に利用すると、「ちょうどいい忘却」の状態が起きてきます。すると若い頃にはできなかった「ちょうどいいわがまま」や「ちょうどいい堕落」ができ、その延長線上に「ちょうどいい死に方」が待っている。

それを見させてもらいました。おひとりさまでもうまいように死ぬことができることを知りました。

急に入院したときなど「私のパンツ持ってきてくれる?」と言える友達がいるかどうか……。

人に言えない恥ずかしいことをしても、ヤサシイヒトになれなくても、それでもうまいように死ぬ方法はあるのです。