(写真提供:Photo AC)
厚生労働省の「令和5年簡易生命表の概況」によると、2023年の日本人の平均寿命は男性が81.09年、女性が87.14年だったそうです。そのようななか、脳卒中リハビリのエキスパートである、ねりま健育会病院 病院長・酒向正春先生は「本当にやりたいことができる人生100年時代を送る身体づくりが必要」と話します。そこで今回は、酒向先生の著書『筋肉革命95 何歳からでも実現できる95歳で当たり前に歩いて楽しむ人生を』より一部引用、再編集してお届けします。

認知症予防を習慣化して

高齢者では、頭を使う習慣やトレーニングが必要です。その習慣に大切なポイントは、楽しいこと、気持ちいいこと、会いたい人がいること、の3つになります。そうでないと続きません。

楽しいことは個人差がとても大きくなりますが、簡単にまとめると、(1)趣味・娯楽、(2)学び(生涯学習)、(3)挑戦(チャレンジ)、(4)生活スタイル・整理整頓、(5)飲食・飲酒、(6)旅行、(7)スポーツ、(8)芸術・アート、(9)デザイン、(10)読書・映画・音楽鑑賞などの10項目になります。

楽しみを持つことは、生きていく上でとても大切で、幸せになれます。そして、最も人が幸せだと感じる時は、誰かが喜んでくれることを実現できた時です。

人は健全な認知機能が働いている間は、自分自身のことで喜ぶより、誰かが、特に自分が大切に思う人が喜んでくれる顔を見ることが最高に幸せだと感じるのです。