あらゆる場面で上から目線が抜けない
このタイプの年配者が運営を牛耳るようになると、競争原理を導入して「他のグループに負けるな」「会の数値目標を立てる」などと言い出す。さらにはかつて在籍していた会社でしか通じないようなビジネス用語を一方的に使ったりする。
それどころか「あいつに任せると捗らない」などと仲間を批判し、自分よりも信頼の厚そうな参加者が現れると嫉妬心を露わにして、粗探しをしては吹聴する。趣味の集まりなのに、現役時代の出世競争を70代にもなって始めてしまうのだ。
そういう人はあらゆる場面で上から目線が抜けない。たとえば健康のために運動しようと、ジムに入会して専門トレーナーをつける。この場合はトレーナーが指導者で、本人は指導される立場のはずだ。
だが、そうは認識しない。指示通りに動かないばかりか、何かにつけてクレームをつけてしまう。相手がその道の専門家であることを忘れて、「私はこれまでこうやってきた」と自分の流儀を持ち出す。現代のトレーニング科学によって否定されている方法であっても、それに固執する。そして効果が上がらなかったら、「トレーナーが悪かった」と責任転嫁する。