ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE

・ビタミンA

皮膚や粘膜を健やかに保つほか、視覚の維持や体の成長にも関わるビタミンです。ニンジン、ほうれん草、ピーマン、モロヘイヤ、海藻、豚レバー、鶏レバーなどに多く含まれています。これらの食品に含まれるカロテンには強い抗酸化力があり、カロテンが体内に入るとビタミンAに変換されるのです。なかでも、β‐カロテンはビタミンAへの変換率がもっとも高いとされています。

・ビタミンC

体の細胞の細胞膜をガードし、皮膚や粘膜の健康維持、鉄分の吸収など広範囲な役割を果たすビタミンです。やはり強力な抗酸化力があり、とくに活性酸素が凶暴化したヒドロキシラジカルや一重項酸素による酸化の害を防ぐ役割を担っています。ビタミンCはレモン、イチゴ、柑橘類、キウイ、ピーマン、ブロッコリー、キャベツ、緑茶などに多く含まれています。また、加熱調理によって失われやすいのも特徴のひとつです。

『60代からは体の「サビ」を落としなさい』(著:小林弘幸/飛鳥新社)

・ビタミンE

全身の細胞の細胞膜に存在するビタミンであり、強力な抗酸化力によって細胞膜の酸化を防いだり、過酸化脂質による細胞破壊を防いだりする役割を果たしています。また、体内の脂質の酸化を防ぎ、動脈硬化や血栓の予防にも効力を発揮するとされています。ビタミンEはカボチャ、アボカド、魚、アーモンドなど、さまざまな食品に含まれています。