(写真提供:Photo AC)
老化による外見や体力、身体機能の衰えに悩む人は多いのではないでしょうか。順天堂大学医学部の小林弘幸教授は、老化の原因は「体内で発生する活性酸素」にあり、病気を進行させてしまうと指摘します。特に、「60代は、活性酸素の害=サビつきが一気に進む時期」なのだそうです。そこで今回は、小林教授の著書『60代からは体の「サビ」を落としなさい』から一部を抜粋し、厄介なサビの落とし方をご紹介します。

「エース」と「フィトケミカル」で抗酸化力をアップする

「活性酸素を減らす生活習慣」でもっとも重要なカギを握っているのは「腸活」です。「サビない腸活」では、日々の食生活で意識して取り入れていただきたいことがあります。

それは、抗酸化作用の高い食品を積極的に食べることです。

とくに、活性酸素に対する抵抗力が落ちてくる60代以降は、その抵抗力をつけるためにも、なるべく抗酸化力の高い食べ物を選んで食べるよう習慣づけていくほうがいいと思います。

では、抗酸化力アップにはどんなものを食べればいいのか。それには、ビタミンやフィトケミカル(ファイトケミカル)が多く含まれる食品を意識して摂取するのがおすすめとなります。

ビタミンに関しては、すでに健康知識をお持ちの方も多いと思いますが、一応、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEの3つを紹介しておきましょう。この3つはよくアルファベットをつなげて「ACE(エース)」と呼ばれています。いずれも高い抗酸化作用があり、まさに「抗酸化チームのエース」としての役割を果たしてくれるのです。