(写真提供:Photo AC)
心身の「なんとなく不調」に悩まされていませんか?脳神経内科医の山下明子さんは、身も心も癒やす方法として、マインドフルネスを取り入れた「食べる瞑想」を提案しています。これは、食事において「何を食べるか」ではなく「どのように食べるか」に焦点を当てた瞑想法です。そこで今回は、山下さんの著書『食べる瞑想:幸せな毎日が続く「新しい心の整え方」』から抜粋し、再編集してお届けします。

食べる瞑想

「**を食べるようにしましょう」

「□□はできるだけ控えましょう」

書店に並んでいる健康法を謳(うた)う書籍の多くは、このように「食べ物」ばかりに焦点が当てられています。もちろん、医学的に正しい根拠にもとづいたそのような解説を否定する気は一切ありません。

ですが、私たちの食生活は日々変化するものです。

友人との飲み会があったり、忙しくて昼食をとる時間があまりなかったり、自炊する気が起こらず、コンビニで夕食を買って帰ったりする日もあるでしょう。そんなときにも、「**を食べよう」「□□は控えよう」などと考えていると、純粋に食事を楽しめなくなってしまいます。

一方で、本記事が提案する「食べる瞑想」は「食べ物」ではなく、もっと実践が簡単な「食べ方」に焦点を当てています。

つまり、再現性がとても高く、継続できる可能性が非常に高いのです。