パートナーにイライラするときは一つ一つすり合わせを

そして、パートナーであっても、それぞれが自分の勝手な常識=「べき思考」をもっています。一方が「私はこうすべきだと思う」「こんなことは常識だろう」と思っていても、相手はまったく違う常識や「べき」をもっている可能性があるわけです。

お互いに自分の「べき」が正しいと思っていて、すり合わせをしないままに生活し続けると、イライラが出てくるのは当然のことです。

『嫌な気持ちにメンタルをやられない 不機嫌を飼いならそう』(著:藤野智哉/主婦の友社)

では、どうすればいいのか。

そういうことの話し合いを一つ一つして、二人の常識をすり合わせていくことが、お互いのイライラやストレスを減らすための一番の近道です。

まず、「これに関して私はこう思う」「あなたのこの行為が私にはストレスになっている」というのをしっかり伝えること。お互いに感じていることをぶつけ合って、「本当はどうなんだろう」という点を調べてみると、自分の常識が違っていたということがいっぱいあると思います。

一つのすり合わせが、ほかのことについて話し合うきっかけになるかもしれないし、自分の常識を検証するきっかけになるかもしれません。