日々の暮らしのなかで「怒り」「悲しみ」「恐れ」などの「負の感情」に振り回されていませんか?精神科医の藤野智哉先生は、「『自分の感情を自分でコントロールする感じ』がもてれば、気持ちがラクになり、生きやすくなることもあります」と話します。そこで今回は、藤野先生の著書『嫌な気持ちにメンタルをやられない 不機嫌を飼いならそう』から一部を抜粋し、「嫌な気持ち」への対応をご紹介します。
既婚者からよく聞こえてくる声
既婚者からよく聞こえてくるのが「パートナーにイライラする」という声。
育った環境の違う他人同士が一緒に暮らしているわけですから、ストレスやイライラが生じるのは仕方ないことです。だからこそ、それはどうやったら減らせるかを考えていかなければなりません。
前提として、ストレスやイライラをため込むのはよくないことです。我慢には限界があり最終的には爆発して、トラブルを起こしたりしますから。
イライラなどの感情が生じると、それを意識したうえで抑制するわけですが、表出行動を抑えていても、交感神経などの興奮はむしろ感情を表出したときより高まるというデータもあったりします。