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Q. 夜中や明け方に目が覚めるので、昼寝で補うべき?

A. 夜、眠れなくなるので昼寝は基本的にNG

 

夜の眠りが浅かったり、途中で目が覚めたりすることで、日中に眠気を感じる人が年齢とともに増えていきます。しかし昼にしっかり眠ってしまうと、一時的に睡眠欲求が満たされ、夜なかなか寝つけないという悪循環に陥りがち。そのため不眠の悩みを抱えるシニアには基本的に昼寝をおすすめしていません。

昼間にどうしても眠い時は、14時頃までに、20分程度の仮眠をとるようにしましょう。30〜40分を超える長い昼寝は最も深いノンレム睡眠(深睡眠)に入って、目覚めが悪く眠気や疲れが残ってしまいます。ベッドよりも、リクライニングチェアやソファなどのほうがいいでしょう。

また昼寝の前にコーヒーや緑茶などでカフェインを摂っておくと、ちょうど20分後くらいに効果が表れてスッキリと目覚められます。

仮眠に関するもう一つの注意点が食後の眠気です。食べてすぐに深く眠ってしまうと、消化不良や血糖値の乱高下などを招き、特にシニアにとっては健康リスクが心配されます。食後に眠くなったら家事や散歩をするなど、体を動かして眠気を覚ましてください。

 

その2につづく

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