生きづらい、認められたい、満たされない……このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。作家の筬島正夫さんは、「そんな人にぴったりなのが、東洋哲学です」と話し、東洋哲学の視点から、不自然に自分をとりつくろわず「ありのまま」でいることを勧めます。そこで今回は、筬島さんの著書『10人の東洋哲学者が教える ありのままでいる練習』から一部を抜粋し、再編集してお届けします。
間違っているのに、マウントを取ってくるのが許せない
私たちは日々、よく見られたい、欠点を知られたくない、立派な人間と思われたいと思い、強がろうとしがちです。
ちょっとしたことでも、相手を見下す態度をとってしまったり、逆にちょっとした言動に対しても「見下された」と過剰に反応してしまったりします。
思うに、人間には「とにかく上に立ちたい。見下されたくない。むしろ見下したい」ぐらいの強がる気持ちがあるようです。
自分を相手より上だと主張したり、相手を貶めて自分の立場を高く見せようとしたりすることを「マウントを取る」といいます。これは、日常の些細な場面でも顔を出します。