写真提供:越乃さん 以下すべて
100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第106回は「プリンセスを迎えに」のお話です。
(写真提供:越乃さん 以下すべて)

前回「宝塚と伝統文化、実は同じ根っこを持っている。日本物の公演は苦手だったはずが、退団後は能楽堂で『源氏物語』を題材にしたリサイタルを開くまでに」はこちら

米山プリンセスの稲刈りへ

私がアンバサダーを務めさせていただいている柏崎市の認証米「米山プリンセス」。
毎年恒例の稲刈りが、今年はなんと猛暑の真っ只中、8月27日に行われました。
さらに今年は「早植え・早刈り」の実証実験に初挑戦。
通常より約2週間も早い稲刈りとなりました。

5月に田植えをした柏崎市の農家の重野さん。
長身にサングラスに髭の一見まるでバンドマンの重野さんから、時々送られてくる稲の写真。

「プリンセスは順調に育っています」

「次は追肥と言って、一回干した田んぼに水を入れて肥料を蒔いて夏の暑い時期に備えます」

「柏崎は水不足で深刻な問題になってきましたが、プリンセスたちは負けずに育っています。穂が出て気てこれから一番大事な時期です」

「いよいよ稲穂も垂れて色づき始めました。猛暑で心配ですが、ここまできたら自分がやってきた事を信じるしかありません」

意外と律儀な重野さんのメールと、稲の写真を見ながら、ひと夏じっと成長を見守り、いよいよ稲刈りの日を迎えました。

農家の重野さんから送られてくるたくさんの写真で、稲の成長を見守ることが出来ました。