ガジュマルからマンゴーへ
お腹はいっぱいになったけれど心は満たされないまま、とりあえず向かったのは臺中文學館。ここもまた、日本統治時代の旧警察宿舎群をリノベーションした文化施設です。それはそれは大きなガジュマルの樹を取り囲むように平屋の日本建築が。それぞれの建物では、展示やワークショップなどが行われ、ショップとカフェもあります。
わたしが行った時は「品一口文學味(文学の味をひと口)」という特別展が開催されていました。台中の食が出てくる本の紹介や、作家さんの深夜のおやつ、おすすめの台中ランチなどなど。台中は美食と文学の街なんですね。
さあ、いよいよこの旅の目的地、西区四維街日式招待所へと向かいましょう。
1938年に建てられた建物は、税務署員やその家族の職員宿舎として使われていました。レンガと木造の、この時代には珍しい2階建て。
残念ながら現在は公開されていませんが、外側から建物を見るだけでも十分幸せ。なんなら、小鳳と知衣の出会いのシーン(P120)をちょっと体験できるかも。マンゴーの季節だから、宿舎の前のマンゴーの樹に実がなっているかも(P9「前庭のマンゴーの樹は戦前に植えられたものだから、樹齢は八十年以上だろうと大家が言っていた。老木は毎年元日を過ぎると花を咲かせ、梅雨の終わりには実をつける。」)
すごいよなぁ、築87年の日本建築が今も残ってるって……あれ?
あれ??
あれ?????
えええええええええ?!
き、きっとこれは保全のための囲いで、中には歴史的建造物が……
何も見えない!!!!!!!
もしや、奥の方にちまっと見えるあの壁っぽいもの、ですか……?
告知看板によると、ただいま修復及び再利用工事中だそうです。木造の外観や屋根の形は残すらしいけれど、写真を見るにほぼリニューアルな感じ(なんか……普通のおうちみたいで、趣が……)。
あ、でも、マンゴーの樹は健在でしたよ。実もなっていました。
工事終了は2026年末の予定。
まぁ、先の楽しみができたということにしましょう。