リーマンショックの影響を受けるももち直す
2008年秋のリーマンショックは飲食業界に大きな影響を与えた。
とくに宴会需要に支えられていた居酒屋系や、接待のお客さんに支えられていた高級な店は大打撃を受けた。
「オテル・ドゥ・ミクニ」も、もちろん例外ではなかったのだが、じつはあのとき、それほど大きく落ち込むことはなく、もち直すことに成功したのである。
その理由は2つある。
一つは、バブル崩壊のときに、あえて店舗を拡大するという勝負に出て、逆境を逆手に成長してきたという経験があったこと。あそこで従業員含め相当鍛えられていたおかげで、平気ではなかったけれども、もち堪えることができた。今はきついけど、必ず回復する、と自分たちを信じることができていたように思う。