(7)フレーバー 味わう(後)

(6)の味とフレーバーは分けて考えると、風味への理解が深まります。味は舌で感じるもの、フレーバーは鼻で感じるものです。口の奥のほうから鼻へ抜けて、さまざまなフレーバーを巻き起こします。

(8)喉越し・後口 余韻

口を通過しても味わうことは終わっていません。喉で甘さを感じることがあります。あるいは、口の中に残っている香りで気づくこともあります。食べたあとにべたっとした甘さが残ったり、嫌な香りが残ったりすると不快ですし、香りの引きが早くてさわやかだったり、いい甘さがずっと残っているような場合は、いい印象で終わります。

※本稿は、『パンビジネス』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

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パンビジネス』(著:池田浩明、瑞穂日和/クロスメディア・パブリッシング)

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