高齢になっても山登りは可能
人間、準備さえ怠らなければ、高齢になっても山登りは可能です。
以前、私がリーダーを務める登山ツアーに、80代前半の女性が参加したことがあります。なんでも、友人が高齢化して一緒にゴルフやテニスを楽しめなくなり、「山は一人でも参加できるというから来た」とのこと。
かくしゃくとした女性で、背筋をシャンと伸ばし、しっかりした足取りでサクサクと歩いていました。「自分が遅れて、人に迷惑をかけてはいけない」と思ったのでしょう。人より早目早目に準備をすませて行動する姿は、見ていて気持ちがいいほどでした。
ただし、高齢になっても元気で歩き続けるためには、それなりの努力が必要です。聞けば、その女性は、医師である娘さんの助言に従い、日頃からスクワット運動などで体を鍛えているとのこと。努力次第で、80歳を過ぎても山は楽しめる。その実例を見せてもらったような気がして、私も勇気づけられました。
※本稿は、『人生、山あり“時々”谷あり』(潮出版社)の一部を再編集したものです。
『人生、山あり“時々”谷あり』(著:田部井淳子/潮出版社)
「世界初」の称号と三度にわたる雪崩との遭遇、突然のガン告知と余命宣言、そして東日本大震災の被災地の高校生たちとの富士登山・・・・・・。
女性初のエベレスト登頂を成し遂げた登山家・田部井淳子が綴った、笑いあり、涙ありの感動エッセイ!!!






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