議題 嘘について
あるとき「嘘」について家族で会議を開きました。結果、子どもたちは以下のような答えを出しました。
・嘘は自分を嫌いになってしまう。
・友だちや先生が信じてくれなくなる(嫌われる)。
・自分が嫌いなタイプの大人になる。
・仕事ができなくなる(お金が稼げない)。
・バチが当たる(不幸になりそう)。
・嘘はクセになってしまうからやめる。
・優しい嘘なら、ついていいときもある。
もちろん、子どもたちが自分の力で答えにたどり着かないことも多々あります。家族会議をしたこともなく、子どもが考えることに慣れていなければなおさらです。
「夫婦も会社と一緒だよ。だから大切なことや目標などもどんどん話し合っていこう。言わなければ伝わらないし、計画なしではなにも進まない」。
これは子育てに限らず、夫婦の関係でも一緒。私が結婚初日に夫に言われた言葉です。私は経営者でもありましたから、その言葉は私の心の奥底に響き、腑に落ちました。
「どうしてそうしたのか教えて」
「次はどうすればいいと思う?」
子どもを諭すには、このような親の質問力が大きな力となります。体験が少ない子どもが最初からうまくいくはずがありません。親は日頃から子どもへの質問力を磨いておきましょう。
人生には、理不尽なことや思いどおりにならないときがあります。言葉とは、ときに魔物になり天使にもなります。だからこそ子どもに諭すことは、3つだけ。
(1)人生は自分次第でどうにでもなる。
(2)自分も相手も許して、前を向き、進み続ける。
(3)親はあなたを命がけで守る。
自分が選んだ道が正しいのか、正しくないのかとジャッジするのではなく、自分の選択した道を幸せなものにするために歩んでくれますように。
※本稿は、『母と娘の関係を変える魔法の言葉術』(WAVE出版)の一部を再編集したものです。
『母と娘の関係を変える魔法の言葉術』(著:松谷英子/WAVE出版)
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