(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
「思春期の子どもとの接し方がわからない」「理想の母親像と現実のギャップを受け入れられない」といった悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。歯科医と心理カウンセラーの二足のわらじを履く松谷英子さんは「子育てには、正解はなく、点数もつけられません。あなたは娘とともにオリジナルの子育て方法を見つけ出していけばいいのです」と語ります。今回は、松谷さんの著書『母と娘の関係を変える魔法の言葉術』から、母娘関係を良好に保つための秘訣を一部ご紹介します。

嘘の裏に隠された真実

そもそも、「嘘」は悪なのか?

嘘には、自分を守る、正当化する、人を騙して利益を得る「自分軸の嘘」と、相手の心を癒す、元気づける、希望を持たせる、相手を守る「相手軸の嘘」の2種類があります。

一般的に「嘘」とは事実でないこと、正しくないこと、誤りなどを表す際に使われる言葉です。事実や真実ではない作り話や、空想された話を表します。嘘をつくとき、人は何らかの「目的」を持っています。

通常、嘘をつく人はその内容が真実(事実)でないことを知ったうえで話すので、嘘をつき続けるとつじつまが合わなくなってしまいます。